※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
カナダのスラッシュ・メタル・バンド、アナイアレイター(ANNIHILATOR)が、2022年2月18日リリース予定のニュー・アルバム『Metal Ⅱ』からのカヴァー曲「Romeo Delight」の新ヴァージョンを、1月14日に公開しました。
新曲といいますか、カヴァーではあるんですけど、個人的にフェイヴァリットなバンドであるヴァン・ヘイレンの楽曲を、数多のスラッシュ・メタル・バンドの中でも大好きなひとつ、アナイアレイターが再現してくれたので、思わず嬉しくなって(笑)取り上げてます。
このカヴァー自体、実は2010年のセルフタイトルのアルバム『Annihilator』で初出し、今回その音源を元にして、差し替えやミックスを行い再び世に送り出した、ニュー・ヴァージョンとなります。
ジェフ・ウォーターズ先生が敬愛するエディへのトリビュートに加えて、ゲスト参加した、アレキシ・ライホへのトリビュートの意味合いも兼ね備えているんですね〜。そうしたダブルの追悼を込めた、意義深い音源と言えるでしょう。
さらに、今回のリニューアルにあたって参加したのが、元アイスド・アース / イントゥ・エタニティのステュー・ブロックがヴォーカル、そしてドラマーに元スレイヤーのデイヴ・ロンバート!ですから、2度3度と美味しいカヴァーになってます。
2010年のヴァージョンは打ち込みっぽかったですけど(汗)、今回はデイヴのアグレッシヴなドラミングが冴え渡っていて、明らかにスケールアップした、良質な仕上がりになってます!ヴォーカルも、ステューの方がハマっているかもしれません。
アレンジの度合いが過剰過ぎず、エディの創り上げたフレーズに最大限の敬意を払いながら、アナイアレイターらしさを醸し出している点に好感が持てますね。ジェフはヴァン・ヘイレンの収録作『Women & Children First(暗黒の掟)』を当時聴いて、めちゃくちゃヘヴィでぶっ飛んだ!みたいなコメントをしてましたけど、ホントその通りだなあ〜と同感します。
筆者もレコード店で予約して、LPを発売日に持って帰ってぶっ飛んだ思い出深い1枚でして、、「Romeo Delight」もそうですけど、激ヘヴィな「Everybody Wants Some!!」とか、狂ってるとしか言いようのない(笑)「Loss of Control」とか、ヴァン・ヘイレン史上もっともヘヴィでメタルなアルバムでしょう。
デビュー作や『1984』に比べると、比較的語られることのない作品ですが、こうしてカヴァー曲などを通じて、違った視点で注目されると嬉しいですね。なんだか、ヴァン・ヘイレンの紹介みたいになってしまいましたけど(汗)、アナイアレイターの新作の方も注目したいですし、カタログ作も一気にサブスク解禁になっているので、また色々紹介したいと思います!
聴いてほしい度
85%