※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、ヴァイオレンス(VIO-LENCE)が、1990年にリリースした2枚目アルバム『Oppressing the Masses』の8曲目に収録。このアルバム単体ではストリーミング配信されておらず、EP『Torture Tactics』とのカップリング盤になっています。
数多のベイエリア・スラッシュ・メタル・バンドの中でも、彼らは比較的後発組でした。デビュー作『Eternal Nightmare』のホラー映画のイチ場面のごとき、ちょっとチープなジャケット画だけが、妙に印象に残っています。
『Oppressing the Masses』をリリースした頃には、ベイエリアスラッシュも飽和状態になっており、ブーム的な流れも終焉に向かっていたので、日本では殆ど注目されず。結局来日を果たすこともなかったのは残念でした。
そんな彼らも、マシーンヘッドで活躍するロブ・フリンが在籍したバンド、として後年再注目されたのは嬉しい限りです。『Oppressing the Masses』の楽曲はどれもかっこいいスラッシュチューンですが、今回ピックアップしたタイトル曲「Oppressing the Masses」はその究極形!
ベイエリアスラッシュのお手本のようなザクザクのクランチリフ、不協和音的に浮遊しつつも収まっているヴォーカルライン、2ビートの高速ドラムがヘッドバンギング誘発間違いなし!
個人的にはドラマー、ペリー・ストリックランドの一筋縄ではいかないプレイが大好物です。高速2ビートの中に、過度なオカズを無理やりに詰め込む感じが実にスリリング!オカズを入れるたびにビートがズレそうでズレない、難敵をクリアしていくようなドラミングが最高ですね。
近年再結成を果たした彼らですが、来日公演は残念ながら一歩手前で実現しませんでした。近い将来のリベンジに期待したいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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