※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
オランダのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ジナトラ(ZINATRA)が、1990年にリリースした2枚目のアルバム『The Great Escape』の4曲目に収録。
世界を席巻したボン・ジョヴィやヨーロッパの影響で、80年代後半には、ポップな要素を満載したハード・ロック・バンドが数多く台頭しました。オランダから登場したジナトラも、そのひとつと言えます。
何せデビュー当時の本国でのキャッチフレーズが、「ハッピーメタル」(笑)ですからね。確かにデビュー作にデフ・レパードのフィル・コリンをゲストに迎えた曲辺りは、かなりソフト路線の楽曲になってますからね。
2ndアルバムでは、キーボードにあの貴公子ロビー・ヴァレンタインが加入し、音も見た目もゴージャスに(笑)キラキラ度合いに磨きがかかります。ロビーはもちろん、ポール・レインが手がけた楽曲も収録されており、流石にクオリティの高いハードポップが満載されています。
その中でも今回ピックアップした「There She Was」は、本国でシングルカットされたのが頷ける、極上のハード・ポップナンバーです。それにしても、作曲をベースのロン・ リエベルトンが手がけているのが驚きです。ロビーやポール同様、いや、それ以上の非凡なソングライティング力を持っていますね。
胸が締めつけられるような珠玉のメロディを、ジョシュ・メネンが甘く堂々としたハイトーンヴォイスで歌い上げます。4分にも満たないコンパクトな楽曲にもかかわらず、後半に向かってグッと転調していく、希望を感じさせるような展開も本当にお見事!センスの良さが感じられます。
日本では当時、フォノグラムが全くプッシュせず、あり得ないことに、日本盤すらしばらくリリースされなかったのが、本当に信じられないくらいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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