※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ジャイアント(GIANT)が、1992年にリリースした2枚目のアルバム『Time to Burn』の4曲目に収録。
ジャイアントの成り立ちは、ギタリストとしては勿論、ソングライターやプロデューサーとしても活動するダン・ハフと、ピアニスト、キーボード奏者として数多くの著名アーティストとの活動を誇るアラン・パスクアが中心だったことで、当初から本物志向で通好みのバンドイメージがありました。
実際、各メンバーの演奏力の高さや、俊逸なアレンジ力など、凡百のメロハー勢とは一線を画していましたね。いわゆるTOTOのような、ミュージシャンズミュージシャン的なセンスの良さを感じました。
ただし、ダンも様々なセッションやプロデュースを抱えており、ジャイアントだけにフォーカスしていたわけでないので、ライヴやツアーを頻繁に行うような、いわゆる生身のバンドっぽさに欠けていたのは、致し方がないことです。
今回ピックアップした「Stay」は、産業ロック〜メロディアス・ハード・チューンの王道と言える曲調です。 抑え目のAメロからヴァースを経て、サビの分厚いコーラスの「ステ〜イ!」で、一気に天に向けて突き抜ける、そんな感覚がたまらない佳曲ですね〜。
グランジ真っ只中に、この音楽性で勝負に出たのは凄いことですね。当時聴いたとき、砂漠にオアシスを見つけた気分でした。ダンのディレイを深めに掛けて、アーミングを効果的に使ったギターソロも味わい深く、さすがの貫禄に満ちています。
ジャイアント名義では、グランジ期に解散するも2000年代に入って再結成し、テリー・ブロックをヴォーカルに迎えて作品もリリースしています。ダンも忙しい中で活動を続けているのを見ると、ジャイアントへの思い入れを感じます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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