※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、レイヴン(RAVEN)が1986年にリリースした5枚目のアルバム『The Pack Is Back』の10曲目に収録。
ジョンとマークのギャラガー兄弟が放射するハイテンションぶりは、メタルシーン随一のレイヴンだけに、このアルバムが出た当時のファンの失望は、結構なものでした。メジャーのアトランティックからのリリースは、名誉なことでしたが、初期からのサウンドは、前作以上に変貌してしまいましたからね。
確か筆者が最初に聴いたのが、ラジオでかかった収録曲の「Rock Dogs」でした。レイヴンらしい疾走感が全くない、スローテンポといえるリズムで構成されていて、脱力しましたね。。
アルバムも冒頭3曲がレイヴンらしからぬ曲が並んでいて、ここで脱落する人がいたかも知れません。4曲目の「Young Blood」は、ようやくレイヴンらしいスピーディーなリフが飛び出し、おっ!と思うんですが、ギターソロがまさかのギターシンセ登場(笑)。
他にも唐突にホーンセクションが飛び出したり、まあハチャメチャで面白いので、レイヴンと思わなければ、正直今聴くとそれほど悪くない気はします。とはいえ、レイヴンにはやはり、スピーディーでハイテンションなメタルを完遂して欲しいですね。
ということで、最後の最後に登場するのが、今回ピックアップした「Nightmare Ride」です。定番の速いリフで構成され、途中にチマチマしたギターフレーズとちゃんとしたギターソロ(笑)。ジョンのヴォーカルもそれなりにハイテンションで、いい感じです。曲順が変わって、これが1曲目だったら、アルバムの印象も違ったかも知れません!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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