これぞ80s!のイメージなLA/グラム・メタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、キックス(KIX)が、1985年にリリースした3枚目のアルバム『Midnight Dynamite』の1曲目に収録。
普段ロックンロール色の強いバンドを、それほど好んで聴くことはないのですが、このキックスは楽曲自体やメロディの質が高く、80年代末に日本で巻き起こった人気絶頂期には、かなり聴き込んでいました。
サウンド面では、ヴォーカルのスティーヴ・ホワイトマンの、圧倒的な個性を持った声質が、キックスらしさを決定づけています。AC/DCのブライアン・ジョンソンやデフ・レパードのジョー・エリオット、ガンズのアクセル・ローズ辺りに近い、独特な声質だけに、一聴しただけでわかりますね。
そして、キックスといえば生粋のライヴバンドですね。89年の『Brow My Fuse』リリース後の来日公演に行きましたが、まあ、各メンバーが縦横無尽にクルクルと良く動くこと!(笑)根っからのライヴパフォーマーが繰り広げる、究極のロックンロールショウに酔いしれたのは、今でも記憶するところです。
さて、今回ピックアップした「Midnight Dynamite」は、筆者にとってのキックスのベスト作のタイトルチューンです!シンプルなリフで構成された楽曲ながらも、ヴァースに現れるメロディアスな展開が、ハッ!と強い印象を与えてくれます。どことなく、デフ・レパードの「 Photograph」を彷彿とさせますね。
ポイントは、何と言っても、ラットなどでお馴染みのボー・ヒルの起用でしょう。 基本、どのバンドも同じサウンドに仕上げてるところが凄い(笑)。クリアで芯のあるタイトな音像は、これぞ80sメタルの象徴!という感じですね。キックスの楽曲、パフォーマンスにもマッチして、さらに質を高めています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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