※美旋律、メロハー好きなら追求したいAORの魅力をメタル視点で紹介していきます。
アメリカのメロディアス・ロック・バンド、DAKOTAが2003年にリリースした6thアルバム『Deep 6』の2曲目に収録。
日本ではメロハーレーベルから日本盤がリリースされたことがあるDAKOTAですが、音楽性はAORと称した方が、よりしっくりくるかもしれません。
前身バンドを含めると、そのキャリアは70年代初頭まで遡ります。Jerry HludzikとBill Kellyのコンビを中心に、DAKOTAに改名して、デビュー作『Dakota』を発表したのが80年でした。この頃にはQUEENのツアーの前座も勤めていて、ライヴ活動も積極的に行なっていたんですね。
結局、80年代に2枚のアルバムだけを残し、その後は中心人物の一人だったJerryが中心となって、DAKOTA名義を継承して音楽活動を続けました。80年代からの各作品も、実に質が高い産業メロディアスロック系サウンドで、もっと評価されていいアーティストだと思います。
2014年にはJerryとBillが再合流して、リユニオンの音源もリリースしています。派手さはないものの、これからも心に残るいいメロディが響く音楽を、着実に届けてくれるでしょう。
今回ピックアップした「Holdin’ Your Own」は、日本盤が未発売になってしまったアルバムの楽曲ですが、ピアノのアレンジがTOTOライクな、爽快極まりないメロディアス・ロック・チューン。いい意味で、スキ間のあるオーガニックな音像が実に心地よく、リピートを誘いますね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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