※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
カナダのメロディアス・ハード・ロック・バンド、PRISM(プリズム)が、1981年にリリースした5枚目のアルバム『Small Change』の1曲目に収録。
プリズムと言っても、和田アキラ氏のプリズムではありません。デビューが77年で、活動停止を挟みながら、現在も単発的にリユニオンライヴを行うなど、カナディアン・ロックのベテランと言える存在ですね。
メタルファンにはあまり知られていないかも知れませんが、初期の作品群は、ボン・ジョヴィのプロデューサーとして有名になる前の、ブルース・フェアバーンが担当しています。サウンド的にも、キーボードをフィーチャーしたアメリカンプログレハード、POP、AOR辺りをミックスしたもので、ボン・ジョヴィに通ずる部分もあるかも知れません。
今回ピックアップした「Don't Let Him Know」は、シングルにもなっており、全米TOP40入りも果たした、プリズムの代表するキャッチーなハード・ポップ・チューンです!曲調から、これもブルース・フェアバーンが手がけたのでは?と思いきや、全然違いました(笑)。
注目は作曲で、ブレイク前の同郷のアーティスト、ブライアン・アダムスとジム・ヴァランスが担当しているんですね。この二人はのちに、ブライアン・アダムスの数々のヒット曲を手がけることになります。ジム・ヴァランスは、初期プリズムのドラマーとして本名で参加しているんですね。
カナダを代表するヒットメーカーが手がけただけに、ポップな中にも、甘く切なくほろ苦い感動的なメロディを、しっかり同居させたメロディセンスは流石ですね。キーボードやドラム、クラップの効果的なアレンジも、楽曲を盛り上げてくれます。エヴァーグリーンな魅力を放つ良い曲ですね〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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