※プログレ知識薄めのHM/HR視点で選ぶプログレをご紹介します!
アメリカのプログレッシヴ・ロック・バンド、カンサス(KANSAS)が1979年にリリースした6枚目のアルバム『Monolith』の1曲目に収録。
カンサスは、デビューから活動休止を挟みながらも、すでに45年以上のキャリアを誇り、いまもなお現役バリバリで活躍中です。時代ごとに作風も変化しつつも、一貫して日本人の琴線にも響く叙情的でハードなプログレッシヴ・ロックを展開し、HM/HRファンにも訴えかける音像を創り続けていますね。
プログレマニアなら、カンサスといえば70年代の作品しか認めない!となるかも知れませんが、ライトなプログレ好きの筆者は、70年代末から80年代中期にかけて、よりコンパクトかつキャッチーな音楽性を追求した頃の作品が、一番好きかも知れません。
今回ピックアップした「On the Other Side」は、日本では『モノリスの謎』と邦題がつけられたアルバムのオープニング曲です。ギターが奏でるイントロのテーマメロディが泣きまくりで、本当に素晴らしい。叙情的で聴くたびに胸を締めつけられる思いがします。
キャッチーで叙情的なサビの美旋律、ヴァイオリンをフィーチャーしながらプログレッシヴに展開していく中間部と、7分弱の尺に美味しい要素が満載されており、個人的にはカンサスで一番好きな楽曲かも知れません。
POPと言えるような楽曲も入っていることで、初のセルフプロデュース作にも関わらず、濃いめのプログレファンには否定的に捉えられがちな作品ですが、プログレ期からメロハー期に移行する間に生まれた名作として、これからも味わっていきたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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