評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
イギリスのハード・ロック・バンド、デフ・レパードが1996年にリリースした6枚目のアルバム『Slang』の8曲目に収録。
熱心なLEPSマニアの中には、通好みのアルバムとして支持する人もいるようですが、筆者のような『Pyromania』『Hysteria』を普通に最高だと愛聴する者にとっては、このアルバムは厳しすぎます。。
他の多くのバンド達同様に、例によってグランジ・オルタナ禍の影響が色濃く出た作風は、あの華やかりし頃のデフ・レパードは見る影もなく。。聴き進める中で、ただただ辛い時間が過ぎていくというのが、正直なところです。
冷静に考えると、途中で挫折して、最後まで聞き通したことがなかったかも?ということで、頑張って今回ストリーミングで聴いてみたんですが、なかなかの苦行でした(このアルバムのファンの皆さんすみません。。)
何が厳しいって、印象的なメロディとかフレーズが、全く出てこないんですよね。。前作の『Adrenalize』を聴いた時は、ちょっとマンネリだなあと思ったりしたんですが、これを聴いた後では、全然マシだったかもと考え直しましたから。
結局、この後に『Euphoria』を出して路線を戻すんですから、セールスはともかく、想像以上に不評だったという証のような気がします。実際、中古CDコーナーにこのアルバムがあふれていましたからね。。
1曲無理やりピックアップしてみたのが、「Gift of Flesh」です。フィルとヴィヴィアンのディストーションギターが、頭から最後までフィーチャーされているのが、唯一この曲でした。比較的LEPSっぽいコーラスワークなんかも出てきますし、ぎりぎり許せるかなあという感じがしました〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!