※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、ワイルド・ホーシズ(WILD HORSES)が、1980年にリリースしたデビューアルバム『The First Album』の2曲目に収録。
NWOBHM期に颯爽と登場したワイルド・ホーシズですが、ここ日本では、アイアン・メイデン、デフ・レパード、ガールとともに、ヘヴィ・メタル四天王として括られたニューカマーとして紹介されましたね。
振り返ると、ワイルド・ホーシズだけは、元シン・リジィのブライアン・ロバートソンや元レインボーのジミー・ベインなど、すでに有名なバンドで活躍していたメンバーの集合体で、世代が全く違いましたし、何より音の方もヘヴィ・メタルとは言い難い方向性でした。
まあ、当時の新しいムーブメント感を出すための打ち出し方だったんでしょうか、実際に音を聴いたときに、これでメタル?と、ちょっとズッコケた記憶があります。とはいえ、トレヴァー・ラビンがプロデュースしたデビュー作は、ブリティッシュ・ハード・ロックとして捉えると味わい深く、なかなかの快心作と言えるでしょう。
フィル・ライノットをフィーチャーした、牧歌的なバラードの「Fly Away」辺りも好きなんですが、今回ピックアップした「Face Down」は、英国のバンドらしいポップセンスを感じさせるナンバーです。ここではシン・リジィを彷彿とさせるツインリードギターが、イントロから存分にフィーチャーされています。
もはやハード・ロックというか、ハード・ポップといってもいいくらいですね。日本での紹介が、ヘヴィ・メタルの一群としてだったために、硬派なファンには舐められている感もありますが、むしろメロディ派やポップなハード・ロックを愛する人にこそ、改めてオススメしたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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