※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ウォーロード(WARLORD)が、1983年にリリースしたデビュー・アルバム『Deliver Us』の3曲目に収録。
ウォーロードの日本盤は、当時FEMSレーベルからリリースされましたね。なんとなくFEMS発の作品を取り上げる率が高いですが(笑)、それだけヘヴィ・メタルに特化した、マニア心をくすぐる作品を多くリリースしていたということでしょう。
このウォーロード場合、湿り気を帯びたヨーロピアンテイストを感じるメタルをクリエイトしていたにも関わらず、アメリカ、しかもロサンゼルスから登場したバンドというのが驚きでした。83年のL.A.といえば、煌びやかなでノー天気のバンドが闊歩した、LAメタルの全盛期に突入していた頃ですからね。
わずか6曲が収められたデビュー作は、ジャケのデザインやバンドのイメージも実にミステリアスで、エピック・メタルの源流的な作品ともいえますね。作品全体を覆い尽くすダークなトーンは、LAの青空を暗黒に塗り込めそうなほど徹底しています。
今回ピックアップした「Child of the Dammed」は、ミドルチューン中心のアルバムの中で、もっとも速い2バス連打で駆け抜けるメタルチューンです。典型的なリフ中心に組み立てられた曲調とヴォーカルのムードが、どことなくNWOBHMのテイストも想起させますね。
日本では当時未発売だった擬似ライヴ盤のライヴパフォーマンスでも、聴きどころの一つになった楽曲でした。のちの再結成時にファンが高じてヴォーカルを務めた、ハンマーフォールのヨアキム・カンスが、遠い地から夢中になっていたというのも興味深いことですね!改めて、再評価されるべきバンドではないでしょうか。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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