※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
カナダのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ブライトン・ロック(BRIGHTON ROCK)が1986年にリリースしたメジャーデビューアルバム『Young, Wild and Free 』の2曲目に収録。
クイーンのブライアン・メイをフィーチャーした名曲、「プライトン・ロック」をバンド名に冠したこのバンドは、デビュー作のジャケットに写る、グループ写真から見るルックスから、カナダからのLAメタルのムーブメントへの回答(ちょっと大げさ?)、みたいなムードを漂わせていました。
実際にサウンドの方は、ヘア / グラム・メタル的な方向性がベースになっていますが、よりメロディアスで 、ヨーロピアンな憂を秘めたテイストも感じられるのは、やっぱりカナダのバンドらしいなあと思ってしまいますね。
そして、ブライトン・ロックを個性づけているのは、ザラついた味のあるハイトーンヴォイスを持つ、ヴォーカルのジェラルド・マクギーの存在でしょう。ファーストEPのジャケットがジェラルドの表情のアップでしたし、バンドの顔的な存在といえます。声質からいうと、AC/DCタイプのストレートなハード・ロックンロールに一番合いそうに思えるんですが、メロハー的な楽曲にも、意外とマッチしてるんですよね。
今回ピックアップしたのは、筆者が当時アナログ盤で聴き込んだデビュー作の中で、特にお気に入りの楽曲「We Came to Rock」です。優しいアルペジオの響きが印象的なメロハーチューンで、メジャーとマイナーキーを巧みに織り交ぜながら、「ネヴァー・エンディング・ストーリー」を彷彿とさせる、ジェラルドが歌う希望に満ちたサビメロへ展開していく流れが、切なくもグッときます。
ジェラルドは残念なことに、2020年8月25日にガンでこの世を去ってしまいました。次作も素晴らしかったですし、彼が残した功績を、ストリーミングでまた振り返って見たいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら