※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 ライオット(RIOT)が、1990年にリリースした7枚目のアルバム『The Privilege of Power』の5曲目に収録。
日本では長きに渡って根強い人気を誇るライオットは、正統派メタルファンにとっては、”ビッグインジャパン”の、代表格と言っていいバンドでしょう。「Tokyo Rose」や「Narita」とか日本ゆかりの作品もありますし、メロディを重視した彼らのメタルは、日本人好みのテイストに溢れていますからね。
メンバーの入れ替わりも激しく、時期によってサウンドの方向性も変化していますが、筆者はやはり、80年代末期のパワー・メタル指向のライオットが大好きです。総合的には名作『Thunderteel』よりも、『The Privilege of Power』の方が好きかも知れません。
『Thunderteel』は一部マーク・エドワーズがドラムですが、『The Privilege of Power』は全編ボビー・ジャーゾンベクという事実が大きいですね。パワーと細かい高度な技巧を兼ね備えた、ボビーのタイト極まりないドラミングこそが、ライオットをパワー・メタルにチューンナップしてくれたエンジンのような存在と言えるでしょう。
今回ピックアップした「Dance of Death」は、スピーディーに駆け抜けるメロディック・パワー・メタル・チューン。物議を醸したSEがここでも90秒ほど入っていますが、疾走が始まるとそんなことは忘れてしまうでしょう。 こちらも物議を醸し出した、タワー・オブ・パワーのホーンセクションは、この曲には入っていません。
後半の転調があり得ないほど高すぎる!トニー・ムーアの超絶ハイトーンヴォーカル、忙しなくメロディックに動きまくるマーク・リアリが奏でる旋律、激しいベースランを繰り出すドン・ヴァン・スタヴァン、そしてボビーのドラミングと、詰め込まれた要素の全てが過剰な世界。今のドラゴンフォース辺りの原点と言ってもいいでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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