※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ノルウェーのヘヴィ・メタル・バンド、アーチ (ARTCH)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『For the Sake of Mankind 』の5曲目に収録。
北欧から出てきた正統派メタルのバンドの中でも、このアーチは、日本未発売のバンドながら、当時掘り出し物といえる存在でした。デビュー作は、マイナー臭を漂わつつも、思わずジャケ買いしたくなる素晴らしいアートワークが印象的で、メイデン・プリースト系のサウンドは、及第点をつけられる内容でした。
個人的には、ジャケットこそ残念な感じになりましたが、プロダクション、楽曲など全てに置いて進化した、このセカンドのほうが、より気に入っています。何と言っても素晴らしいのが、ヴォーカルのエリック・ホークでしょう!
男らしさを感じる声質を活かした、表現力抜群のエモーショナルなハイトーンヴォイスには、素直に驚かされます。ノルウェーのローカルバンドに留まるのは、勿体無いと思える逸材でしたね。歌い方から、誰もがブルース・ディッキンソンを想起でしょうが、本当にメイデンで歌ったとしても通用しそうなレベルです。
エリックだけでなく、他のメンバーで興味深いところでは、ベースのベント・ヤンセンが、のちにWIG WAMの”フラッシュ”として活躍しています。両バンドの音楽性が全く異なるところが、面白いですね〜。
今回ピックアップした「To Whom It May Concern」は、ザクザクとしたリフの刻みながら、めまぐるしく展開していく、比較的アップテンポなパワー・メタル・チューンです!ここでもエリックの存在感は抜群で、一介の楽曲に終わらせない凄みを与えてくれるのはさすがと言えるでしょう。
これだけの作品を残したにもかかわらず、成功を手中に収めることなく、結局アルバム2枚のみで、一度シーンから姿を消したのは残念でした。改めてストリーミングで聴いて、再評価してほしいと願います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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