※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、ラジャス (RAJAS)が、1984年にリリースした、1枚目のミニ・アルバム『Rajas』の1曲目に収録。
女性ヴォーカルを有するジャパメタバンドで、先駆者的な存在のひとつがラジャスです。今や当たり前となったこの編成も、80年代当時はまだ少数派でしたからね。
ヴォーカルのセンちゃんこと森川邦子は、いわゆる女性シンガーっぽい可愛らしさを前面に出すのではなく、男性陣をバックに従えて、メタルバンドの姉御的な存在感も醸し出していました。彼女の中音域を活かし堂々としたヴォーカルスタイルにも、そういった雰囲気はしっかり現れていたと思います。
京都をベースに活動していたラジャスの歴代メンバーには、デッド・エンド、X-RAY、プレゼンスといった、有名バンド群につながるメンツが散見され、関西のジャパメタシーンの系譜を辿る上では、まさに重要な位置にいるバンドだと言えるでしょう。
80年代の全盛期に、それほど多くの作品を残していないラジャスですが、残念ながら現時点で一切ストリーミング化されていません。。当時の発売元がFEMSですから、権利関係の問題でしょうか。。2000年代に再結成後の、音源の多くを聞けることは嬉しいものの、CDも廃盤状態ですから、全てストリーミングでも楽しめるようになればいいですね。
そんな事情で、今回ピックアップした「On the Real Fire」もオリジナルではなく、2009年に京都のライヴハウス磔磔で収録された、ライヴ音源で聴くことができます!ヘヴィメタルのダイナミズムと、ラジャスならではの哀愁の旋律が同居し、いかにもジャパメタらしい感性に彩られた佳曲です。
このライヴ音源では、他にも名曲「Shock」なども楽しめますよ。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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