※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、 Y&T(ワイ・アンド・ティー)が、1995年にリリースした,Y&T名義では8枚目のアルバム『Musically Incorrect 』の10曲目に収録。
80年代前半、イエスタディ・アンド・トゥディからY&Tになって、1枚目から3枚目辺りの頃は、Y&Tに対するメタルファンの熱い信頼は、凄まじいものがありました。実際のところ、作品のクオリティがどれも優れていましたからね。
ところが、硬派な男臭いバンドイメージからかけ離れて物議を醸し出した、キャッチーな問題曲「Summertime Girls」(個人的には大好きですが笑)で、その信頼が徐々に薄れてしまい、、、LAメタルチックな『Contagious』の頃には、すっかり初期に支持していたファンが離れてしまった感がありました。
結局、オルタナ・グランジ禍の到来で90年末に解散して、95年に再結成を果たした第一弾が、この『Musically Incorrect 』でした。筆者もご多分にもれず初期のY&Tファンなので、当時はすっかりY&Tへの興味を失っていたこともあり、全然Y&Tっぽくないジャケの雰囲気も含め、正直完全スルーしていました(汗)。
改めてストリーミングで気軽に聴いてみると、やっぱり結構厳しいんですが(汗)、チラホラ、オッ!と思わせる楽曲が入っているじゃないですか〜。今回ピックアップした「I'm Lost」は、アップテンポでグイグイとドライヴする、初期Y&Tを彷彿とさせるナンバー。
デイヴ・メニケッティの、くどいくらいエモーショナルで熱いソロも最高です!サウンドプロダクションがいい意味でライヴ風に荒々しく、楽曲のイメージにあっていますね。
というか、これイエスタディ・アンド・トゥディの、セカンドに収録された楽曲の再録ヴァージョンでしたね。通りでテイストが違いカッコいいと思いました(笑)。他にも、これぞY&T風のバラードの「No Regrets」も素晴らしいので、この2曲は特にオススメです!
ぜひ、一度聴いてみてください!