※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、バンガロー・クワイアー(BANGALORE CHOIR)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『On Target』の1曲目に収録。
ウド・ダークシュナイダーの後任ヴォーカルとして、アクセプトに加入したデイヴィッド・リースが、アクセプト離脱後に結成したバンドが、このバンガロー・クワイアーでした。バンドの顔的な荷が重いポジションを任され、さらにアクセプトの音楽性が激変してしまったこともあり、何となくデイヴィッドが、その変化の戦犯的な扱いを受けているのは、ちょっと可愛そうですね。
そんなデイヴィッド時代のアクセプトの汚名返上はまた別の回にするとして、バンガロー・クワイアーのデビュー作は、アメリカン・ハードの掘り出し物と言える優れた作品です。全編に響き渡る、デイヴィッドの力強さと情感に溢れた野太いヴォーカルは、聴いているものを熱くさせてくれます。デイヴィッドを支えるメンバーも、元ハリケーン・アリスや、のちにバッド・ムーン・ライジングで活躍するなど、この手のサウンドにマッチした、確かな技量を備えているのがわかります。
今回ピックアップした「Angel In Black」は、アルバムの冒頭を飾るナンバーで、イントロの泣きのギターから、力強さと哀愁に溢れた旋律、パフォーマンスがキラリと光る佳曲です!アメリカンながら、どことなくスコーピオンズ辺りの雰囲気も感じられますね。オート・グラフのスティーヴ・プランケットが作曲したというのが、なるほど納得できます。
アルバムには、ジョン・ボン・ジョヴィが手がけた楽曲が収められていたり、プロデュースがマックス・ノーマンだったりと、売れる要素満載なのに、全くヒットせず。オルタナ・グランジ禍の時代の波に消えてしまいました。。80年代にもし登場していたら、上を目指せたバンドだったかもしれませんね。
ただし、ミサイルにまたがったオネーちゃんのジャケットだけは、どう評価していいのかわかりません(笑)
ぜひ、一度聴いてみてください!
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