※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 メタル・チャーチ (METAL CHURCH)が、1984年にリリースした、1枚目のアルバム『Metal Church』の3曲目に収録。
マイク・ハウがヴォーカリストに復帰して、現役で活動を続けるメタル・チャーチですが、故デイビット・ウェインのヴォーカルこそがメタルチャーチ!と、こだわりを持つコアなファンも多いでしょう。あのメタル以外のジャンルに、対応できないであろう金切り声は、確かにメタル・チャーチの個性を作り上げていましたからね。
とはいえ、マイクが加入したおかげで、楽曲のヴァリエーションを豊かにすることが可能になりました。その結果として、メジャーからの『The Human Factor』のような出世作に繋がったのですから、歴代ヴォーカルのどちらに軍配が上がるのかは、判断がなかなか難しく、結局は個人の好みに委ねられるでしょう。
ということで、今回のピックアップは、ヴォーカル無しの楽曲(笑)にしました。この「Merciless Onslaught」は初期の作品ですが、何が凄いって、インストゥルメンタルなのに、ギターのソロパートや旋律もほとんどなく、ひたすらにリフに次ぐリフの連続!攻撃で、構成されている点です。
2バスの連打に誘われるように、エンディングまでひたすら刻み続けられるリフを聴いていると、メタル好きなら血が騒いで、ヘッドバンギングに身を委ねてしまうこと必死でしょう!終わりそうで終わらない、途中に入るブレイクなど、メタルのツボを得たアレンジもいいですよね。ライオットの「Narita」と並ぶ、正統派メタル系インストの必聴曲と言えるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!