※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、タイタン(TYTAN)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Rough Justice』の1曲目に収録。
NWOBHMの後期に登場したタイタンは、日本ではライオン、バッドムーン・ライジングのカル・スワンが在籍したバンドとして知られています。中心人物はエンジェル・ウィッチのオリジナルメンバー、ケヴィン・リドルス(B)ですが、ジューダス・プリーストに在籍したドラマー、レス・ビンクスも参加するなど、大英帝国産メタルの香りがプンプンしますね〜。
タイタンのデビュー作の制作は、NWOBHM後期の82年に終わっていたにもかかわらず、お蔵入りになってしまい、リリースされたのが85年でした。すでにNWOBHMの跡形もない時代に、作品だけがひょっこりシーンに登場して、しかも内容が良かったために、悲劇の名盤扱いされています。
実際のところ、楽曲の出来具合に差がありますし、前述したような経緯から、ちょっと過大評価されている感もします(汗)。とはいえ、湿り気を帯びたブリティッシュならではの、伝統的なテイストを存分に味わえるのも事実ですし、メタルファンなら一度は耳にして、損はない作品と言えるでしょう。
今回ピックアップした「Blind Men & Fools」は、イントロSEがちょいと長いですが、重厚感のあるAメロと、躍動感のあるサビの対比が俊逸な、タイタンを代表する楽曲です。何気にサビで聴かれる、ケヴィンの動きのあるベースラインが、カッコいいですね!アウトロで永遠と続く、泣き泣きのギターソロにもグッときます。
カル・スワンは大好きなヴォーカリストなので、タイタンでのソウルフルで湿り気のあるヴォーカルを聴いていると、久しぶりにライオンが聴きたくなってしまいました(笑)。しかし、権利関係でトラブルの多かったバンドだけに、残念ながら、まだストリーミングにはアップされていないですね。。
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら