※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 アイコン (ICON)が、1985年にリリースした2枚目のアルバム『Night of the Crime』の1曲目に収録。
3枚のアルバムを残しているアイコンは、作品毎にサウンドをガラリと変えてきた面白いバンドです。特に、セカンドを当時初めて聴いたときは、とても同じバンドとは思えず、ジャケットを2度見してしまいました(笑)。同じヴォーカリストとは思えないほど、イメージが違いますからね。
LAメタルムーブメントの中から登場し(アイコン自体は南西部のアリゾナ出身ですね)、初期はヘア/グラム・メタルっぽい風貌でしたので、今回も便宜上そうしたカテゴリーに入れてみました。
ですがデビュー作は、マイク・ヴァーニーがプロデュースしただけに、アメリカらしからぬ正統派のメタル、セカンドではプロデュースがエディ・クレイマー、ミキシングがロン・ネヴィソンと鉄壁の布陣で、メロハーと呼んでも差し支えない、メロディアスな方向性にシフトしています。
サードもメロディアスながら、よりパワフルな方向に振った内容で、アメリカの有名メタルDJ、エディ・トランクも制作に関わっていたんですね。サウンドの振り幅が大きいながら、3枚とも楽曲、パフォーマンスの質が高く、LAメタルが産んだ名バンドといえるでしょう。その割には、本国、日本でもそれほど大きな話題にならず、過小評価されていたように思えます。
個人的には、メロディアスに大きくシフトしたセカンドが最高傑作ですが、中でも今回ピックアップした「Danger Calling」は、特に気に入っているナンバーです。哀感と切なさを滲ませたフック満載の美旋律と、ハードエッジな感触を残した絶妙なアレンジが最高ですね。
それにしても、サビメロに絡みつくように奏でられる、ツインギターの調べがやっぱりいいなあ〜。何度聴いても胸に染み入る、LAメタル期の名曲のひとつだと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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