※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます！
日本のヘヴィ・メタル・バンド、E・Z・O（イー・ジー・オー）が、1987年にリリースした、E・Z・Oとしては1枚目のアルバム『E・Z・O』の9曲目に収録。
フラットバッカーから変身してE・Z・Oへ。当時のジャパメタシーンには衝撃が走りましたね。最も勢いがあったフラットバッカーが海外進出する流れは、ある意味必然だったとはいえ、もう少し日本マーケットを攻略してからでもいいのでは？という印象も抱きました。
けれども、バンド名を変えて、ジーン・シモンズがプロデュースするという想像を超える急展開には、早く音源が聴きたいという期待感が湧きました。
そんなE・Z・Oを最初に見聴きしたのは、「Flashback Heart Attack」のMVだったと思います。真新しい隈取りのメイクとコスチューム以上に驚いたのが、サウンドの変化です。スピード感とパンキッシュな勢いを押し出したフラットバッカーから一転、どっしりと重い、整合感のあるサウンドに180度豹変しましたからね。フラットバッカーが牙を抜かれてしまったように聴こえて、正直かなり失望したのも事実です。
これでセールス的に成功すればよかったんでしょうが、結果的にはツアーを一緒に回ったガンズ・アンド・ローゼズとは雲泥の差で、、、全米市場を攻略することなく、バンドは2枚のアルバムで自然消滅してしまいました。
久々にちゃんと聴いてみたんですが、英語も含め日本のバンドとは到底思えぬハイクオリティなメタルは、十分に評価されるべきものです。ただし、筆者のようなフラットバッカーからのジャパメタファンには、あまりに大きな変化のため、ついていけなかったのでしょう。
今回ピックアップした「Desiree」は、アルバム唯一と言っていい、フラットバッカー色の強いスピード感のあるアグレッシヴなナンバーです。これに山田雅樹の毒々しい日本語が乗れば完璧！なんて考えてしまいます。
E・Z・Oは、BABYMETALを世界に送り出した、当時まだ小規模だったアミューズに所属していました。海外マーケット向けに全てを変えたE・Z・Oに対し、メイドインジャパンのメタルダンスユニットをそのまま海外に持ち出したBABYMETAL。時代や手法の違いにより、もたらされた結果の違いが興味深いですね。今こそ、BABYMETALと復活E・Z・Oで全米ツアー、なんて実現したら面白いんですが〜。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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