※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
カナダのヘヴィ・メタル・バンド、スウォード(SWORD)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『Metalized』の1曲目に収録。
80年代の正統派メタルを愛するマニアにとって、外せないバンドのひとつがこのスウォードです。カナダ出身で、80年代にアルバム2枚をリリースしているものの、日本盤が出ていないのこともあり、ミステリアスで知る人ぞ知る存在になっていました。
ぱっと見、鼻の穴にしか見えない(笑)、ジャケットデザインが印象的な『Metalized』が、隠れた名盤のひとつとしてマニアに愛聴されていますね。ジューダス・プリースト直系のスタイルをベースに、ブラック・サバス的なヘヴィネスやNWOBHM的なテイストも感じる正統派メタルは、驚きのクオリティを誇ります。
ヴォーカルのリック・ヒューズによる、ハイトーンに逃げないエネルギッシュな熱唱、メタルのツボを見事に抑えた良質なパフォーマンス、楽曲、そしてサウンドプロダクションと、当時のシーンで注目されなかったのが、謎で仕方がありません。
当時、メタリカやモーターヘッドのオープニングを飾るなど、ライヴ活動も行っていたようですが、86年頃といえば、スラッシュ・メタルのムーブメントが到来する一方、アメリカのマーケットでは、チャートのメインストリームを席巻する、煌びやかなヘア・メタル風のバンドがもてはやされていた時期です。
そのどちらにも属さないスウォードのような、真っ直ぐ正統派メタルなバンドにとっては、受難な時代だったのかもしれません。正統派の範疇で様々なタイプの楽曲があり、1曲選ぶのが難しいんですが、今回ピックアップした「F.T.W」は、勇壮でヘヴィなリフが心を震わせてくれる、問答無用のど真ん中正統派メタルチューンです!
スウォードは、2011年に再結成し、メガデスのデイヴ・エレフソンが現在オーナーの、コンバットレコーズから新作を予定しているようです。先行楽曲がストリーミングで聴けますが、こちらも80年代同様にカッコいいので、完成を期待したいですね!
ちなみに、ヴォーカルのリックは、ソロアーティストとしても活動しており、アーシーなテイストのハード・ロックを披露しています。こちらも併せてストリーミングで楽しみましょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!