※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります！
カナダのハード・ロック・バンド、 トライアンフ（TRIUMPH）が、1982年にリリースした6枚目のアルバム『Never Surrender』の 2曲目に収録。
優れた楽曲の数々と、類い稀なるライヴパフォーマンスにより、本国カナダやアメリカでは大きなヒットを生み出し、ビッグネームとして君臨したトライアンフ。ところが、ここ日本ではず〜っと過小評価されたままで、結局、来日公演すら実現していません。。ライヴアルバム『Stages』のジャケットにあるような、ステージセットで、一度は観たかったなあ〜。。
海外との評価の差で言えば、AC/DCや同郷のラッシュと、どこか似たような状況と言えるでしょう。トライアンフは、日本人好みのメロディを重視したハード・ロックがベースになっていますし、なぜ日本でそれほど人気がないのか、ホント不思議でなりません。
メインのフロントマンが曖昧なトリオ編成であることや、80sの華やかな雰囲気のバンドが多い中で、どちらかというとルックスも地味でしたし、職人気質の玄人好みのバンドに見えてしまったのも、誤解を生んだ原因だったのかもしれませんね。伝説のUSフェスティヴァルにも出演したトライアンフでしたが、日本のテレビ放送時にはカットされていたのも痛手でした。
本当に良質な楽曲の宝庫だけに、また色々ご紹介したいところですが、今回ピックアップした「A World of Fantasy」は、プログレハード的な芸術性の高いテイストと、広く親しまれるポピュラリティを同居させた、トライアンフらしい佳曲です！
繊細なアコースティックの調べから、重厚なメインリフにつながる劇的な展開を経て、哀感を湛えた美しくも繊細なメロディ、コーラスに心を打たれるでしょう。この曲ではリック・エメットがヴォーカルを取り、甘く澄んだハイトーン・ヴォイスを聴かせてくれますが、スタイルの違うギル・ムーアとの対比も、トライアンフの魅力を高めていますね。
そういえば、ベースのマイケル・レヴィンが、ジューダス・プリーストのイアン・ヒルのキャラと被って見えるところも、結構好きでした（笑）。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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