※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
ドイツのメロディアス・ハード・ロック・バンド、フロントライン(FRONTLINE)が、1994年にリリースした1枚目のアルバム『The State of Rock』の1曲目に収録。
フロントラインは、89年にドイツのニュールンベルグで結成されながら、デビュー作がリリースするまで5年の歳月がかかっています。その間にグランジ・オルタナの台頭で、シーンの状況は一変。。。メロディ重視のフロントラインのようなバンドが、よくぞアルバムのリリースに漕ぎ着けられたものです。
その甲斐あってか、メロディアスなハードサウンドを求めていた、一定数の日本のHM/HRファンには、その内容の良さからも歓迎され、高評価を受けました。メンバーチェンジを経て、96年には2枚目アルバム『Heros』をリリース。こちらも変わらぬメロディ重視の高品質なハード・ロックで、順調に活動を続けると思いきや、暗雲が立ち込めます。
なんと、ヨーロッパのレーベルが倒産し、この『Heros』は、日本のみでしか発売されない窮地に追い込まれ、これを引き金に権利問題にも巻き込まれてしまいます。その後、何とか2000年にAOR Heavenと契約し、3枚の作品を残していますが、今度は日本ですっかり忘れられた存在になってしまい、、実力はありながら、何とも不運なバンドと言えるかもしれません。
初期2枚に良曲が多いフロントラインですが、今回ピックアップした「Heaven Knows」は、デビュー作の冒頭を飾る、メロディックながらもパンチの効いた一撃です!メロハーとしては、かなりハードエッジのギターリフと、ややハスキーなハイトーンでしっかりと歌い上げる叙情的な美しいメロディ。分厚いサビのコーラスは、お手本のようなフックの塊ですね!
フロントラインと並行で、ギター、キーボードのロバート・ボベルは、2000年代にエヴィデンス・ワンのメンバーとしても活動していますね。こちらは、フロントラインよりもハードな音像が特徴になっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!