※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、 サムソン(SAMSON)が、1981年にリリースした3枚目のアルバム『Shock Tactics』の1曲目に収録。
ギタリストのポール・サムソン率いるサムソンは、NWOBHMを象徴するバンドのひとつですが、アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンが在籍したバンドとしての文脈で、語られる方が多いかもしれません。
サムソンでのブルースのヴォーカルは、当時からパワフルで上手いなあという意識はありましたけど、筆者はポール・ディアノが好きだったので、メンバー交代劇で新ヴォーカルが元サムソンだと知った時、全然タイプが違うけど大丈夫??、と驚いた記憶があります。
ハイトーンで歌い上げるタイプのブルースが、メイデンに合うのが疑問でしたし、サムソンもお気に入りのバンドだったので、どうなってしまうのか心配でしたからね。結局、メイデンにとってはメンバー交代は大成功だったわけですが、サムソンの方は杞憂した通り、ブルース脱退とともに衰退してしまいました。。
ブルースだけでなく、ケムール人みたいな(笑)風貌で、檻の中で叩く謎のドラマー、サンダー・スティックのキャラもいい感じでしたし、ポール・サムソンの熱くドライヴするギタープレイも、当然ながら大きな魅力でした。1999年に実現した日比谷野音でのライヴでその姿を拝みましたけど、もう20年以上の時が流れたんですね。
今回ピックアップした「Riding with the Angel」は、サムソンの代表曲のひとつで、ラス・バラードのカヴァーだけに、メロディのフックが素晴らしいですね。改めてブルースのパワフル極まりないヴォーカルを聴くと、やはり数多のNWOBHM勢の中でも群を抜いたレベルのヴォーカリストであるのは明白です。
サムソンのサウンド自体は、正直メタルというよりハード・ロックと称した方がしっくりきますけど、このAの開放弦を使ったリフパターンは、典型的なメタルリフの原型を感じさせますね。メイデンの「2 Minutes to Midnight」を聴いた時、この「Riding with the Angel」をいの一番に連想してしまいました〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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