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【楽曲紹介】 アンビエンス(AMBIENCE)「Rising」

※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!

 

日本のメロディアス・ハード・ロック・バンド、アンビエンス(AMBIENCE)が、1993年にリリースした、1枚目のアルバム『Ambience』の曲目に収録。

 

ジャパメタ史の中で、あまり語られる機会がないアンビエンスですが、隠れJメロハー(勝手に言葉つくりました)の星と言いたくなるような逸材でした。元々ジャニーズJr.の元メンバーによるバンドが母体になっていて、そこからメンバーチェンジを経て、アンビエンスとしてメジャーデビューを果たします。

 

そして、デビューシングル「最後の約束」が、何とフジテレビ系のドラマ「もう涙は見せない」の主題歌にいきなり抜擢され、オリコン10位を記録、20万枚以上のヒットになります。当時のドラマのタイアップといえば、ヒットへの大切な法則のひとつでしたからね。

 

こうしたJポップフィールドでいきなり活躍したこともあり、バンドの本質を見落としそうになりますが、本来はジャパメタの一種と言ってもいいHM/HR寄りの音楽性を有していました。デビュー作は、当時のビーイング系に通ずるハードでポップ、キャッチーな音楽性をベースに、ボン・ジョヴィや北欧メロハーを想起させるような楽曲が散見されます。

 

ライヴ映像を見るとわかるのですが、ギタリストはストラトを駆使して、イングヴェイゲイリー・ムーア辺りの影響が色濃いプレイを聴かせてくれますし、ドラマーに至っては、ヤマハの2バスセットから繰り出す、コージー・パウエル直系(というかセットがそのまま)のプレイスタイルで、HM/HRファンなら思わずニヤリとしてしまいますね〜。

 

最後の約束」の大ヒットが、良くも悪くもバンドのイメージを決定づけたため、メンバーの音楽的な嗜好から一人歩きしてしまったのかもしれません。今回ピックアップした「Rising」は、アメリカのTVアニメ「X-MEN」のオープニングテーマに選ばれた、アンビエンスのレパートリーでは、最も激しい異色の様式美メタルチューンです!

 

タイトル通り、イングヴェイの「Rising Force」そのまんま(汗)のリフ、フレーズが随所に飛び出します。バンドが本来やりたかった方向性のように感じられ、生き生きとしていますね。ヴォーカルの北川浩も、ポップな楽曲での歌唱とは打って変わって、激しいシャウトを聞かせてくれます。

 

アンビエンスは他にも良曲が沢山あり、シングルも含めストリーミングで楽しめますので、90年代に存在したジャパメタバンドとして、再評価してほしいと思います!

 

 

ぜひ、一度聴いてみてください!  

RISING

RISING

  • AMBIENCE
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes