※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、エクストリーム(EXTREME)が、1995年にリリースした4枚目のアルバム『Waiting for the Punchline』の8曲目に収録。
この時代に多くのバンド達が辿った作風同様に、エクストリームのオルタナ・グランジ化として、問題作となったのが本作です。それでも他のバンドほど、時代に合わせた変化に対して、案外批判が少ないようにも見えますね。
それはエクストリームの音楽性のベースにあるファンク・メタルの跳ねたビートの感覚など、オルタナ・グランジと比較的親和性があるからかもしれません。とはいえ、クイーン的な要素などを導入して、サウンドの幅を拡げすぎた感のあった前作『III Sides to Every Story』に続き、賛否両論を巻き起こしました。
実際、セールス的にも振るいませんでしたし、何より名作『Pornograffitti』やデビュー作とどちらが好きかと言われると、大半のファンは、やはり初期2枚を選ぶでしょう。改めてチャレンジしてみても、このダークで陰鬱な雰囲気がベースになったハード・ロックは、全曲通しで楽しむのは、なかなか厳しいものがありますね。。
そんな中で無理やり(汗)今回ピックアップした「No Respect」は、アップビートのファンキーなビートがベースになった、ファンク・メタル・チューンです!「No Respect!」と勢いよくゲイリー・シェローンが叫ぶ、シンプルなリフレインが、だんだん脳内再生されていきますね〜。
ヌーノ・ヴェッテンコートが、フルスロットルのピッキングで、スリリングなギターワークを聴かせてくれるのも、大きな聴きどころです!こうしたアップテンポのファンキーなナンバーと、9曲目の「Evilangelist」のような、ツェッペリン風味の70年代HR調の曲が多ければ、アルバムの印象が変わったかもしれませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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