※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、テスタメント(TESTAMENT)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『New Order』の4曲目に収録。
今や”BIG4"に続く人気を存在感を放つスラッシャーとして、不動の地位を確立したテスタメント。90年代にはチャック・ビリーの難病で、伝え聞くニュースではアーティスト生命が危ぶまれるほどの状況で心配でしたけど、無事全快して以前にも増して迫力のある咆哮を聞かせてくれているのは、嬉しい限りですね。
惜しまれながらバンドを離れていた人気者の技巧派ギタリスト、アレックス・スコルニックが、同時期に戻ってくれたのも、バンドが勢いを完全に取り戻す決定打になったのは、間違いないでしょう。
デビュー当時から、若手スラッシャー期待の星!として、鳴り物入りで登場しましたけど、90年に観た初来日公演のステージは、まだまだ未完成な印象を受けました。そういえば、ライヴではメンバーが革ジャンを着た全身真っ黒な格好をしてて(シューズだけ白だったかも、、)、ステージの照明も暗かったので、ほとんどメンバーの動きが確認できませんでしたね(笑)。まさに「ソウルズ・オブ・ブラック」を地でいくショウだったのを覚えています。
今回ピックアップした「Into the Pit」は、ライヴだとアドレナリン全開で、モッシュピットに入りたくなる?こと請け合いの激烈スラッシュ・チューンです!よ〜く聴くとそこまで激速なわけではないんですが、ミドルから始まり、ファストへのリフのギアチェンジが絶妙すぎて、ストリーミングで聴いても正常ではいられません(笑)。
この時期のドラムのルイ・クレメンテは、のちのジーン・ホグランなんかと比べて、ちょっと物足りない感じがするんですけど、変な話、そこが逆にいいんですよねえ。近年のテスタメントは、プロダクションも含めて、ガッチガチに固まってスキがないので、聴いていてちょっと疲れてしまうのも事実です。古き良き80年代のスラッシュの魅力のヒミツは、その辺りにあるのかもしれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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