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【楽曲紹介】 トニー・マカパイン(Tony MacAlpine)「Wheel of Fortune」

※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。

 

アメリカのギタリスト・キーボーディスト、 トニー・マカパイン(Tony MacAlpine)が、1986年にリリースした、1枚目のソロアルバム『Edge of Insanity』の1曲目に収録。

 

マイク・ヴァーニーがシーンに送り込んだ、数多のシュラプネル系ギタリストの中では、個人的に、トニー・マカパインが1、2を争うお気に入りでした。シュラプネル系も当初は、各ギタリストのテクニックや速弾きに驚きがあったものの、早々にどれも一緒やん(汗)と思えて、食傷気味になりましたからね〜。

 

次々と乱発された作品を隈なくチェックしていきましたけど、結局はこのトニーの1枚目、2枚目辺りが一番だよなあ〜、と思えます。この頃のトニーの作品は、ネオクラシカル系のギターインストとして、他の作品に比ベるとメロディや楽曲の質が際立って高いですね。

 

高度なギターテクニックを披露しているのに、不思議とメロディが口ずさめるほど、よく練られています。元々トニーはピアニストで、インプロヴィゼーションを磨くためにギターを始めた、という変わり種のキャリアも関係しているのかもしれません。

 

一つ間違えると、ただの自己満足になってしまうギターインストの世界で、トニーの初期作品は貴重な成功例と言えるでしょう。それを支えたバック陣の仕事ぶりも素晴らしく、1枚目ではドラマーのスティーヴ・スミス、ベースのビリー・シーンによる、出過ぎず引っ込みすぎずのプロフェッショナルな匠のさじ加減が本当にお見事!

 

今回ピックアップした「Wheel of Fortune」は、アルバムのオープニングを飾る3連シャッフルのネオクラシカル・チューンです!超絶な速弾きスウィープを連発しているのに、なぜかフレーズが歌えてしまうほど親しみがあります(笑)。

 

そういえば、初来日のトニーとデヴィッド・チャスティンによるライヴを観た記憶があります。バンド形式ではなく、一人でカラオケをバックに弾きまくるんですが、曲ごとに自分でオケのボタンをポチッと押して始めるという(笑)なかなかシュールな内容でしたね〜。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Wheel of Fortune

Wheel of Fortune

  • Tony MacAlpine
  • メタル
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

 

CDはこちら

Edge of Insanity

Edge of Insanity

  • アーティスト:Macalpine, Tony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD