※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、 エンジェル・ウィッチ(ANGEL WHICH)が楽曲を提供し、1980年にリリースされたコンピレーション・アルバム『Metal for Muthas』の7曲目に収録。
NWOBHMの中でも、マニアックな人気を誇るエンジェル・ウィッチですが、デビュー作リリースから、はや40年以上の月日が流れました。今でこそ伝説的名盤として語られていますけど、発売当時の洋楽誌のレビュー辺りは、割と冷めていた記憶があります。
元々、本国でもメジャーEMIからのファーストシングル「Sweet Danger」が、英国チャートで1週のみ75位ランクインに留まり、結果、ギネスブックの史上最も成功しなかったチャートアクトに認定される不名誉な事態に陥りました。そして、アルバムはブロンズからのリリースとなり、その後もアルバム1枚のみでバンドは解散状態、次作は85年のリリースを待たなければなりませんでした。
そんなエンジェル・ウィッチの名が浮上したのは、後進の有名バンド達が、その影響を語り、実はエンジェル・ウィッチって、当時としては凄い事をやってたバンドだったんじゃない?と、後年になって再評価の声が続々上がった事実に起因するでしょう。
実際、ケヴィン・ヘイボーンを中心に創り上げた、NWOBHM勢の中でも随一のヘヴィな音像と暗黒と妖しさに包まれた悪魔主義的な世界観、意外なキャッチーさを滲ませたメロディと、現代ヘヴィネスを先取りするような要素が満載で、時代を先取りし過ぎていたんでしょうね。
今回ピックアップした「Baphomet」は、おどろおどろしい超ヘヴィで奇妙なリフと緩急のある展開がクセになる、スリリングなメタル・チューンです!個人的には80年代初頭に初めて聴いたとき、ケヴィンの鬼気迫るヴォーカルを始め、ホラー映画のような情景が浮かび、恐ろしくて夜一人で再生できませんでした(笑)。ストリーミングではアルバム『Angel Witch』の30周年記念盤がアップされており、このボーナストラックとして聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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