※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
アメリカのハード・ロック・バンド、ナイト・レンジャー(NIGHT RANGER)が、約4年ぶり12枚目のニューアルバム『ATBPO』のリリースに先駆け、新曲を公開しました。アルバムは海外で2021年8月6日発売予定です。
現在のラインナップを整理しておくと、、ジャック・ブレイズ(B、Vo)、ブラッド・ギルズ(G)、ケリー・ケイギー(Ds、Vo)、ケリ・ケリー(G)、エリック・リーヴィー(Key)となっています。前作からのラインナップが継続していますね。
アルバムタイトルの『ATBPO』は、「And The Band Play On」の略だそうで、年季の入った機材ケースを写したジャケットデザインも含め、コロナ禍の困難においてもライヴも含めた活動を続けていく、バンドの決意表明を感じさせてくれます。
今回のレコーディングは、コロナ禍のためメンバーそれぞれのホームスタジオを結んで、個別に進行されたようです。ジャック自身「奇妙なプロセスだった」と語っていますが、その困難の中で最良のものを作る努力をしたということでしょう。ブラッドは、自身のコレクションであるヴィテージギターも使用したようですので、それがどうサウンドに反映されるのか、注目したいところです。
さて、今回ストリーミングで音源とMVまで先行公開されたのは、アルバムの4曲目に収録される「Breakout」です!比較的アップテンポの楽曲ですが、お得意のカラッと明るい雰囲気ではなく、マイナーキー主体で、ブラッドが珍しくアグレッシヴに歌っているのが、まず耳を惹きます。
この閉塞した状況をロックで打ち破りたい、そんな叫びにも聴こえてきますね。とはいえ、重すぎる印象はなく、イントロをはじめ何度もリフレインされる印象的なツインギターや、ヴァースのメロディアスな展開は、典型的クラシックなナイト・レンジャー節が炸裂して、ホッとしますね〜。
ギターのケリ・ケリーのプレイが、ジェフ・ワトソンのクローン的だった、ジョエル・ホークストラにくらべるとちょっと無難すぎますし、もう少しメロディにフックが欲しいのが正直なところですけど、オールドファンでもそこそこ納得できる1曲でしょう。
MVを見ると、ブラッドのトレードマークである赤いストラトが、相当に使い込まれた状態になっているのと、ケリーが完全に2バスになっているのに驚かされますが、オリジナルメンバー3人ともまだまだ若い印象ですし、まずはアルバム全曲を楽しみに待ちたいと思います!
聴いてほしい度 83%
MVはこちら!