※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・ギタリスト、ジェイムズ・バード(James Byrd)が、ジェイムズ・バーズ・アトランティス・ライジング(James Byrd's ATLANTIS RISING)名義で、1991年にリリースした1枚目のアルバム『James Byrd's ATLANTIS RISING』の3曲目に収録。
マイク・ヴァーニーのシュラプネルから数多出てきた速弾きギタリスト達は、当初こそ驚きと賞賛を持って迎えられましたが、次第に自己満足度の高い作品が耳につくようになり(インスト中心なので当たり前なんですが)、正直言って食傷気味になってしまいました。
その頃にひっそりと登場したのが、この作品でした。イングヴェイにとってのライジング・フォース(同じライジングが名称に入ってますしね笑)のような位置付けなんでしょう。
ジェイムズ自体は、アメリカの正統派メタルの雄、フィフス・エンジェルのリードギタリストを87年頃まで務めていましたけど、参加した1枚目のアルバムがシュラプネルからのリリースだったことで、ソロプロジェクトに白羽の矢が立ったんでしょう。
このアルバムを最初輸入盤店で見たとき、ジャケットの雰囲気を見ていけそう!と判断したんですけど、まさに大当たりでした(笑)。珍しいシングルコイルのフライングVから放たれる、ジェイムズのネオクラシカル風味豊かなギタープレイも素晴らしいんですが、それ以上に、メロディックなメタル作品として楽曲の完成度が高く、掘り出し物を見つけた喜びを噛みしめた記憶があります。
今回ピックアップした「After the Fire」は、美旋律とはかくあるべし!を体現したような、哀愁に帯びた泣き泣きのメロディが乱舞する佳曲です。アルバム自体は様式美メタルで括られるのでしょうが、この曲は”様式美メロディアス・ハード”と呼びたくなる曲調なので、メロハー括りで紹介しました〜。
泣きをさらに増幅させる、テクニカルかつ流麗なジェイムズのギターフレーズがどれも実に的確で、スコーピオンズやマイケル・シェンカー的な美味しい風味を楽曲に与えてくれますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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