※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、 38 スペシャル(38 SPECIAL)が、1982年にリリースした、5枚目のアルバム『Special Forces』の1曲目に収録。
サザン・ロック・シーンの重要人脈、ヴァン・ザント兄弟の次男坊、ロニー・ヴァン・ザントとドン・バーネスによって結成された38 スペシャル。その血筋からも、70年代は正統なサザン・ロックを奏でていましたが、80年代の幕開けとともに、次第にポピュラリティを持った音楽性へとシフトしていきます。
以前ご紹介したバンド、VAN.ZANT辺りもサザン・ロック人脈の産業ロック化を象徴するバンドのひとつでしたね。
サザン・ロック自体がアメリカ土着の音楽ジャンルですから、日本とアメリカでの認知度の温度差は大きく、日本において38 スペシャルといえばむしろ産業ロック系のバンド、とまでイメージする人も多いかもしれません。それでも、無骨な男達が奏でる、見た目のイメージとは裏腹なメロディアスなロックは、その意外性も相まって得も言えぬ魅力を秘めています。
今回ピックアップした「Caught Up In You」は、そんなサザン・ロックの産業ロック化のみならず、80sの洋楽を象徴する永遠の名曲のひとつです!全米10位、全米ロックチャート1位を獲得する大ヒットを飛ばしたので、日本で38 スペシャルといえばこの曲になるでしょう。ただ全米ではアルバム『Special Forces』『Tour de Force』とアルバム自体の大ヒットが続いたので、当時日本との人気の温度差はかなり感じました。
この曲は、サバイバーのジム・ピートリックが共作しているだけに、彼等のマテリアルの中でも随一のキャッチーで切ない美しいメロディがフィーチャーされています。バンドのパフォーマンスも、リードヴォーカルを担当したドンの男らしさと繊細さを兼ね備えた歌唱、口づさめるほどにメロディアスな旋律を奏でる珠玉のギターソロと、バンドのパフォーマンスも油が乗り切っており、見事に噛み合っていますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!
CDはこちら