※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
フランスのヘヴィ・メタル・バンド、ソルティレージュ(SORTILEGE)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Metamorphosis』の1曲目に収録。
ヘヴィ・メタルが盛んなヨーロッパにおいて、ドイツや北欧諸国などのメタル大国と比べると、フランスはそのお国柄からか、メタルが盛り上がっているイメージが湧かないかもしれません。ですが、筆者はフランスでメタルのライヴを観た経験もありますけど、他のヨーロッパ諸国と変わらない雰囲気や熱気を感じました。実際に、先日コラムを書いたヘルフェストはフランスでの開催ですしね。
大きな原因は、フランスからワールドワイドで活躍するメタルバンドが少ないことが、あげられるかもしれません。そんな中でソルティレージュは、フレンチ・メタルの先駆者的な存在として、80年代中期に活動したバンドです。
日本ではFEMSから『Metamorphosis』がリリースされたので、覚えているメタルマニアも多いでしょう。巨大なクモの化け物?(笑)がどアップで描かれたチープなジャケットデザインは、フランスのお洒落さなイメージと真逆すぎて、妙に脳裏に焼き付いていました。
基本はNWOBHMの影響を色濃く残した正統派のヘヴィ・メタルですが、84年にこのど真ん中な音を出しているんですから、ある意味イギリスでのムーブメントから微妙に時差を経たことが、希少種を産んだと言えるのかもしれません。
今回ピックアップした「D'ailleurs」は、アルバムのオープニングを飾る、アイアン・メイデン直系のスピーディーにドライヴする正統派メタルチューンです!もしNWOBHM期のバンドと言われても、知らなければ疑わないでしょうね〜。
日本盤は英語ヴァージョンで確か収録されていたと思いますが、ストリーミングでは歌詞で確認できるように、フランス語ヴァージョンになります。黙って聴いていたら違和感を覚えることはないでしょう。
ソルティレージュはのちに同郷の後輩、マニガンスがカヴァーしたように、先駆者として一目置かれているようで、前述のヘル・フェストの3日目に、ジューダス・プリーストがヘッドライナーのステージに登場します。さらに8月には数十年ぶりのニューアルバムまで発売されるようで、フレンチ・メタルを改めて辿るのも面白いかもしれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!