※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、ジギー(ZIGGY)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『HOT LIPS』の8曲目に収録。
一般的な日本のロックシーンにおけるジギーといえば、80年代末期から90年代初頭にかけてのバンドブームの中で「GLORIA」の大ヒットを飛ばしたロック・バンド、というイメージかもしれません。
一方でジャパメタ視点で見ると、特に初期の音楽性やルックスから、80sのLAメタルに影響を受けたハード・ロックンロール、グラムメタルを標榜しながら、広く音楽シーンに打って出たバンドという捉え方になるでしょう。
いずれにせよオリコン3位、30万枚以上のセールスを記録した「GLORIA」のインパクトは強烈でしたね。筆者もよくカラオケで歌ってましたし(笑)、ジャパメタ発のヒットとしては、アースシェイカーの「Radio Magic」以来だった印象があります。
紆余曲折を経て長きキャリアを持つジギーですが、個人的には近年リレコーディングもされた『HOT LIPS』の出来映えが、やはり一番充実していると感じます。80sライクなご機嫌なハード・ロックンロールの楽曲が粒揃いで、メンバーのパフォーマンスにも勢いを感じます。当時のジャパメタにしては鳴りのいいサウンドプロダクションも良好ですね。
戸城憲夫と松尾宗仁による当時の洋楽メタルの影響をモロに感じるオープニング曲「HOT LIPS」も好きなんですが、今回ピックアップした「TOKYO CITY NIGHT」は、「GLORIA」に負けじと歌謡曲テイストを感じる良質な哀愁のメロディが冴えるロック・チューンです!こうした楽曲をさらりと書ける森重樹一には、ヴォーカリストとしてはもちろん、メロディメイカーとしての非凡なるセンスを感じますね〜。
それにしても80sのジャパメタには他にも、アースシェイカー「TOKYO」、メイク・アップ「Mr. Tokyo City」と”TOKYO”をテーマにした楽曲には、哀愁のあるメロディと歌詞が胸を打つ良曲が多いことに改めて気付かされます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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