※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのロック・バンド、ジェファーソン・スターシップ(JEFFERSON STARSHIP)が、1979年にジェファーソン・スターシップ名義でリリースした5枚目のアルバム『Freedom At Point Zero』の1曲目に収録。
60年代のサイケデリック・ロック・バンド、ジェファーソン・エアプレインを起点に、70年代にはジェファーソン・スターシップ、さらに80年代には産業ロックのスターシップと、名称と音楽性を変遷したきた歴史は、さながらアメリカのロック史の一端を削り取っているかのようで、興味深いものがあります。
実際にはそんな単純な流れではなく、いくつかのバンドが並走しつつ、数多くのメンバーが関わって離合集散を繰り返しており、複雑すぎて訳がわかりません(笑)。その歴史を全て把握すれば相当な洋楽ロック通ですね〜。
HM/HR好きの視点からの最注目作品は、『Freedom At Point Zero』でしょう。注目はこの時期にカリスマ女性シンガー、グレイス・スリックが一時的にバンドを脱退して、ミッキー・トーマスが加入し、比較的ハードでポップな音作りを実践している点です。
ドラマーには、ホワイトスネイクの『Serpens Albus』でお馴染み、エインズレー・ダンバーが参加している点も美味しいところ。プロデュースはバンド本来の音を変化させる仕事ぶりで、何かと各方面で賛否を巻き起こしがちな(笑)ロン・ネヴィソンが手がけています。個人的にロンの音作りは大好きなので、むしろ嬉しいですね。
今回ピックアップしたオープニングを飾る「Jane」は、シングルとして全米ビルボード14位、キャッシュボックス6位のヒットを放った、ドラマティックなハード・ロック・チューンです!当時日本のラジオ番組でも良くかかっていたのを記憶しています。筆者もそれで好きになり、エアチェックしてよく聴いていました。
TOTOの「Hold the Line」を彷彿とさせる、ピアノとハードなギターによるキレの良いリフレインが最高ですね〜。ミッキーの天にも昇るような極上のハイトーンヴォイスが、耳に残って離れないでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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