※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・シンガー、 マイケル・ボルトン(Michael Bolton)が、1983年にリリースした、”ボルトン”名義では1枚目のソロアルバム『Michael Bolton』の1曲目に収録。
全世界で7500万枚のアルバムセールスを記録する孤高のシンガー、マイケル・ボルトン。一般的には、メガヒット作『Soul Provider』に代表されるAORチックなサウンドや、珠玉のラヴバラードの数々をイメージするでしょう。タキシードを着てディナーショーで歌ってるイメージですね(笑)。
実際には70年代にブルース・キューリックとバンド活動を行うなど、ハード・ロック畑を歩んでいます。80年代に入りHM/HRがメインストリームに躍り出る中で、産業/アリーナ・ロック風サウンドを標榜したのが、「大いなる挑戦」という邦題がついた本作でした。
参加メンバーには、ギターに前述のブルースのほか、ボブ・キューリック(G)、アルド・ノヴァ(Key、G)、チャック・バーギー(Ds)など、ハード・ロック系人脈が散見されます。この頃のマイケルの風貌も、ロッカーらしい長髪のカーリーヘアで、ジノ・ヴァネリっぽい濃い雰囲気を醸し出していますね〜。
今回ピックアップした「Fools Game」は、シングルとしてスマッシュヒットした、キャッチーなメロディと強烈なフック光る、ハード・ポップ・チューンです!ボン・ジョヴィの「Runaway」的なシンセのリフレインが印象的ですけど、こちらの方がリリースは先ですね。。ギターソロは、マイケル自身のプレイのようです。
それにしてもこの頃から変わらぬ、極上なソウルフルヴォイスによる歌唱力は、まさに圧巻!この手の楽曲、サウンド自体は80年代の産業/アリーナ・ロック、メロハー系に多いパターンですけど、マイケルが歌うだけで、クオリティが格段にレベルアップしています。
次作までロック路線を貫いたマイケルでしたが、次第にアダルトオリエンテッドな音楽性へと変化して行きました。大ブレイク期も素晴らしいんですが、ハードエッジなマイケルをもっと味わいたかったですね。ストリーミングでは懐かしのMVもアップされているので、楽しんでほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!