【楽曲紹介】プリティ・メイズ（PRETTY MAIDS）「Night Danger」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！

デンマークのヘヴィ・メタル・バンド、プリティ・メイズ（PRETTY MAIDS）が、1984年にリリースした1枚目のフルアルバム『Red Hot and Heavy』の7曲目に収録。

日本のファンと強い絆で結ばれたバンド、プリティ・メイズ。80年代以来、リリースする作品は軒並み好意的に受け入れられ、何度も来日公演を行ってきました。彼らの作り出す、ハードでエッジが効いていながらもメロディを重視したHM/HRが、日本人の嗜好に合っているのでしょうね。

とりわけ、カヴァーとはいえ「Please Don't Leave Me」のスマッシュヒットで、そのファン層の裾野も広がったわけですが、メタルファンならば、やはり『Red Hot and Heavy』で登場時の衝撃は忘れられないでしょう。

オープニングの「Fortuna〜Back to Back」の完璧な流れは、メタル史に刻まれる永遠の名演なワケですが、今回ピックアップした「Night Danger」も、「Back to Back」に負けない勢いの疾走感を終始放つ、ゴリゴリのメタル・チューンに仕上がっています！

CDでは中途半端な7曲目、LPでもB面の途中に位置していたので、今ひとつ楽曲の印象が薄まっているのが残念ですね。B面１曲目とか重要な曲順に収められていたら、もっと印象が変わっていたのかもしれません。

多くの楽曲で言えることですけど、中音域でパワフルに歌い上げる、ロニー・アトキンスの骨太なヴォーカルが男らしさを醸し出し、ザクザクと歪み成分の高いケン・ハマーのバッキングギターが、楽曲にメタルらしいエッジを加えていきます。このツートップのケミストリーこそが、プリティ・メイズの個性の源であり、メロディアスでも決して柔にならない、メタルらしさを放つ重要な要素と言えるのでしょう。

プリティ・メイズはいい曲がたくさんありまくりで、ストリーミングでも大半が楽しめることもあり、また別の機会に紹介してみたいと思います！

ぜひ、一度聴いてみてください！