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【楽曲紹介】 アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)「Transylvania」

※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、  アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)が、1980年にリリースした、1枚目のアルバム『Iron Maiden』の5曲目に収録。

 

今週から来週にかけては、アイアン・メイデンの最新作『Senjutsu』の発売にちなんで、メイデンに関連した楽曲を取り上げていきます。

 

ポール・ディアノ派とブルース・ディッキンソン派、あなたはどちら?アイアン・メイデンを語る上で、しばしば議論になるのが、ベストなヴォーカリストについてでしょう。個人的には初期の音源に思い入れがある分、どちらかといえばポール派なんですけど、ブルース加入後も充分すぎるほど好きなので、一概には決められないですよね〜。

 

ということで、そうした悩みと無縁で嬉しいのが、インストゥルメンタル曲です(笑)。メイデンにはインスト自体も複数ありますし、歌入りの楽曲でも延々とインスト部分が続くことが多いのが楽曲の特徴でもあります。

 

唯一無二の超絶な指弾きテクニックを誇るスティーヴ・ハリスはともかく、正直、他のメンバーが目立ってテクニック指向なわけではありません。それなのに、多点のドラムセットを駆使したクライヴ・バーやニコ・マクブレンの立体的なドラミングと、ツインリードで徹底構築していくデイヴ・マーレイ、エイドリアン・スミスほか、ギター陣のツボを押さえたプレイがミックスされた時、単なる技量だけでは語れないケミストリーが生まれ、メイデンだけがなし得るインストパートが創造されるんですね。

 

その原点にして究極形が、今回ピックアップした「Transylvania」です!わずか4分ほどのコンパクトな楽曲なのに、何なんでしょう、この圧倒的に濃い音の密度と情報量!バッキバキに複雑なベースラインを刻んでいくハリスを核に、テンポ、リズムパターン、旋律の全てにおいて緩急を自在につけながら突き進んでいきます。

 

例えば、最後にテンポアップしていく部分とか、のちのメイデンに多く見られる型の多くが、すでにここで聴けるのは興味深いですね。ヴォーカルの入る隙すら想像できない構築美は、ヘヴィ・メタルインストゥルメンタルにおける理想形の1つでしょう!こんな個性的な楽曲を、20代の若武者達が創造したなんて、改めて初期のメイデンて、末恐ろしい限りです!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Transylvania

Transylvania

  • provided courtesy of iTunes

 

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