※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、キラーズ(KILLERS)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Murder One』の1曲目に収録。
今週は、アイアン・メイデンの最新作『Senjutsu』の発売にちなんで、メイデンに関連した楽曲を取り上げています。
わずか2枚のアルバムを残してメイデンから脱退後、ポール・ディアノは以前ご紹介したディアノを皮切りに、自身の活動を開始していきます。
ですが、メタルシーンのビッグネームへと登り詰めていくメイデンとは裏腹に、そのどれもが正直パッとしませんでした。。メロハー調のディアノ後、スーパープロジェクト的なゴグマゴグを経て、ようやく正統派メタルを標榜し、トーキョー・ブレイドのメンバーらとポール・ディアノズ・バトルゾーンを結成したものの、楽曲、演奏ともに作品のレベルとしてはイマイチで、ポールのネームヴァリューも下がってしまう一方でした。
そして、プレイング・マンティスのジャパンツアーに参加後、タンクのギタリスト、クリフ・エヴァンスらとアメリカで合流し、結成したのがキラーズでした。それにしても、バンド名がキラーズで「Remember Tomorrow」のカヴァー入りって、どんだけメイデンに未練がましいんでしょう(汗)。。。
それでも、キラーズのこのデビュー作は、ポールのメイデン後の活動の中で、一番良いと言える作品かもしれません。正統派に軸足を置いたワイルドなメタルは、ポールの迫力あるヴォーカルスタイルが十分に活かされています。楽曲のムラこそ正直あるものの、良好なサウンドプロダクションと相まって、今改めて聴いても、意外と悪くない掘り出し物の1枚と言えるでしょう。
中でも今回ピックアップした「Impaler」は、疾走に疾走を重ねるギターリフとドラミングの波状攻撃が、正統派であることを高らかに宣言する、ジューダス・プリースト直系のパワー・メタル・チューンです!もしも、プリーストにポールが参加したら、、なんて妄想を抱いてしまいますし、こうした楽曲にもポールのヴォーカルスタイルが、しっかりフィットすることを証明しています!
すでにグランジ・オルタナ時代の中でのリリースと、タイミングも悪かったですが、もしも「Impaler」のようなタイプの楽曲中心の作品だったなら、もっと注目されたバンドになったかもしれませんね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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