※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
イギリスのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 ストレイタス(STRATUS)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Throwing Shapes』の1曲目に収録。
今週は、アイアン・メイデンの最新作『Senjutsu』の発売にちなんで、メイデンに関連した楽曲を取り上げています。
アイアン・メイデンのドラマーとして3枚のアルバムを残したクライヴ・バーが、メイデン脱退後に結成したストレイタス。元々は、クライヴ・バーズ・エスケイプが母体になっており、デビュー作リリースに際して、ストレイタス名義になりましたね。
プレイング・マンティスのクリス(B)&ティノ(G)のトロイ兄弟、元グランプリで、のちにユーライア・ヒープに参加するバーニー・ショウ(Vo)、元スタンピードのアラン・ネルソン(Key)という布陣で、さながらNWOBHMのスーパーグループの様相を呈していました。
クライヴが在籍しているだけに、どうしてもメイデンのようなサウンドを想起しがちでしたけど、実際にはキーボード奏者を擁したメロディアスなハード・ロックを中心にクリエイトしており、度肝を抜かれましたね。
ポール・ディアノのディアノ、デニス・ストラットンのライオンハートと並び、元メイデン組がメイデンへのアンチテーゼのごとく、一様にメロハー的なサウンドで勝負した事実は、今考えても興味深いところです。
ストレイタスがこうした方向性を標榜したのは、トロイ兄弟のメロディを重んじる音楽性を多分に反映した点が、要因として大きかったでしょう。復活後のマンティスにも、どこか通ずる音楽性を感じることができますしね。
前身のエスケイプ時代の音源は、「Fantasy」などが当時ラジオでオンエアされてましたけど、よりエッジが効いてメロディと絶妙に同居した佳曲に仕上がっていました。ストレイタスでのデビューに際して、ややこじんまりまとまってしまったかな?という感もありましたし、プロダクションがショボいのも残念ですが、それでも良質のメロディがふんだんに溢れた作品に間違いないでしょう。
今回ピックアップした「Back Street Lovers」は、シンセのリフレインが印象的な、英国産らしい哀愁を帯びた、湿度高めのメロハー・チューンです!バーニーの歌う朗々とした美メロは心に染み入りますし、後半の爆発音?からの転調がドラマティックで、気持ちを高揚させてくれますね〜。
クライヴもメイデンとは見違えるように、堅実で落ち着いたプレイでボトムを支えています!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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