※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、ガンマ(GAMMA)が、1979年にリリースした1枚目のアルバム『GAMMA1』の6曲目に収録。
Spotifyで「GAMMA」と検索すると、無数のアーティストが出てきてビビりました(笑)。こちらはレジェンダリーなギタリスト、ロニー・モントローズが、モントローズ解散後に結成したニューバンドでした。
ロニーに関しては、以前モントローズ後のソロ作品からご紹介しましたけど、この後に結成したのがガンマでした。
「ガンマ生誕」という邦題がつけられたデビュー作は、当然ロニーの豪快なギターをフィーチャーしたハード・ロックがベースになっているものの、 意外とブルージーなテイストが感じられ、ちょっとエナジー不足の大人しい作品に聴こえるかもしれません。
一般には次作『GAMMA2』の評判がいいようで、代表作としてあげられるでしょう。確かにドラムがモントローズ時代の盟友、デニー・カーマッシに交代したことで、バンドに勢いが増した感がしますし、音に厚みが増した良好なプロダクションのなかで、パワフルで野太いハードなサウンドが展開されています。
筆者も2枚目の方がトータルでの出来は上だと思いますけど、1曲選ぶとすれば、今回ピックアップした1枚目の「Ready for Action」になります!パープル型のスピード感溢れるエネルギッシュなハード・ロックは、オーセンティックなれど文句なく格好いいですね〜。ロニーが奏でるリズミカルなリフは、ライオットの「Warrior」を彷彿とさせます。
しっかり歌える実力派シンガーのデイヴィー・パティソンに加え、ベースがのちにナイト・レンジャーにキーボード奏者として活躍するアラン・フィッツジェラルドなんですね。それでもやはり再注目は御大ロニーが縦横無尽に弾きまくるギターワークでしょう!
なんども出てくるリフレインのトリルのフレーズがクールですし、曲が短いわりに、ソロはこれでもかと言わんばかりに、永遠と続いていきます(笑)。ハード・ロックの醍醐味を存分に味わせてくれる好演を満喫できるでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!