※美旋律、メロハー好きなら追求したいAORの魅力をメタル視点で紹介していきます。
アメリカのロック・バンド、 アンブロージア(AMBROSIA)が、1980年にリリースした1枚目のアルバム『One Eighty』の9曲目に収録。
以前のAOR括りの曲紹介で登場したアーティスト、デイヴィッド・パックがかつて在籍したのがアンブロージアです。
アンブロージア自体は、元々70年代から活躍するプログレッシヴ・ロック・バンドでした。ロサンゼルス出身ながらプログレというのも、あのカラッとした土地柄、想像がつかず面白いところですね。
75年のデビューから全5作のアルバムは、すべてストリーミングで聴けるので、そのサウンドの変遷を確認できます。そこそこハードなテイストも含まれ、アメリカン・プログレ・ハード系のバンドが好きなら、抑えておきたい作品群です。
そんなアンブロージアが、よりソフトな西海岸AOR風のサウンドアプローチを取り入れたのが『One Eighty』でした。日本盤の邦題は「真夜中の晩餐会」って意味不明ですけど(笑)、都会の夜を感じさせるサウンドをイメージしてつけたんでしょうかね?
その象徴的な楽曲が、アンブロージアを代表する「Biggest Part of Me」です!ロック系の楽曲の方がメタラーにはとっつき易いでしょうけど、やはりアルバム中で群を抜く存在なので、これを選んでしまいました(笑)。
デイヴィッド・パック作によるAOR史に残る有名曲として知られ、全米ビルボード3位という特大のヒットを放っています。包み込むようにソフトで、アーバンナイトなムード満点の曲調は、まさにAORの理想郷、真骨頂と言えるでしょう!デイヴィッドの抜群の歌唱力も存分に味わえる逸品です。
サックスがフィーチャーされていたり、ギターソロがクリーントーンだったりと、メタル耳でどーやって聴いたらいいねん!と言われそうですけど、元々はプログレから発展してこの音に行き着いた感が、ほのかに漂ってるんですよね〜。アルバムをトータルで聴けば、ロックテイストも十分に感じられます。
メタル好きがちょっとAORもかじってみようかなあという、きっかけにぴったりのバンドだと思うので、ストリーミングで気軽に試してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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