※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、 ウィプラッシュ(WHIPLASH)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『Power and Pain』の6曲目に収録。
初期ロードランナーレコードには、隠れた名スラッシャーが幾つもいましたけど、このウィプラッシュもそんな中の1つです。メタリカの名曲をバンド名に冠した彼らは、スラッシュムーブメントの隆盛とともに、主流のアメリカ西海岸ではなく、東海岸から登場しました。
当初はトリオ編成でしたが、注目はドラマーのトニー・スカグリオンでしょう!トニーは、デイヴ・ロンバード離脱時のスレイヤーに、ツアーメンバーとして一時参加しているほどで、その実力の高さがわかると思います。
それにしても、デビュー作を改めて聴くと、何ともけたたましいこと!劣悪な録音状態などお構いなしに、全編激走、ハイエナジーで一気に駆け抜けていきます。B級スラッシュかくあるべき、というお手本のような作風ですね〜。
どの曲のエナジーも凄まじいんですが、今回ピックアップした「Power Thrashing Death」は、タイトルが示す通り、怒濤の勢いで駆け抜ける激アツなスラッシュ・チューンです!
トニー・ポルタノ(Vo、G)の吐き捨て、狂気の一歩手前といった唱法、チリチリと挟まれるギターフレーズのリフレインを聴いていると、耳鳴りで意識が遠くなりそう(笑)。猛烈にうるさいスラッシュで、スカッとしたいときにオススメです!
スカグリオンのドラミングのおかげで、B級(C級?)スラッシュにありがちな、とっちらかった演奏にならず、バシッとまとまっており、ポルタノの意外にもメロディアスなギターソロも、楽曲にアクセントを与えています。
ストリーミングには『Power and Pain』単体ではなく、ロードランナー時代のカップリング盤がアップされています。スカグリオンは不参加ですけど、整合感を増した3枚目も悪くないので、ストリーミングで合わせて楽しんでほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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