※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、キングス・エックス(KING’S X)が、1989年にリリースした2枚目のアルバム『Gretchen Goes to Nebraska』の2曲目に収録。
79年の結成当初こそ4人組だったキングスXですが、83年にはトリオ編成に移行して以来、現在に到るまで、中心人物のダグ・ピニック(Vo,B)、タイ・テイバー(G)、ジェリー・ガスキル(Ds)という不変のメンツで継続しています。スリーピースとしてはラッシュのように安定した結束の強さを誇っていますね。
シンプルな編成ながら、確かな技巧を駆使して生み出されるサウンドは、ベースとなる70年代風のハード・ロックにとどまらず、プログレ、メタル、ファンクを始めとして、多様な要素を巧みに採り入れた、実に独自性の高いものでした。
そのシリアスでザラついた音像や音の組み立て方は斬新で、90年代以降のオルタナ・グランジを先取りしたような先見性が感じられ、玄人好みのミュージシャンズ・ミュージシャンとして評価されるのも頷けますよね。
コンスタントに作品を出していく中では、80年代に発表した初期2作の評価がとりわけ高いですけど、ジェリーによるストーリーを基にしたコンセプトアルバムである、2枚目こそが、やはり代表作と言えるでしょう。
中でも今回ピックアップした「Over My Head」は、キングスXの独特な音の世界をわかりやすく凝縮した代表曲です!トリオらしい隙間を活かしたアレンジや風変わりなメロディ、変態なコード使いなど、一言ではとても形容しがたい不思議な魅力を秘めていますね〜。
当時、ラジオはもちろんMVもオンエアされていましたが、一聴すると難解そうなのに「Music Music〜」のフレーズが脳内リピして、耳にこびりついて離れませんでした。
アルバム自体も今聴いていくと、全く古さを感じさせず新鮮な発見があるので、ストリーミングでじっくり味わい直していくのに最適ですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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