※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、ダーク・イリュージョン（DARK ILLUSION）が、2005年にリリースした1枚目のアルバム『Beyond the Shadows』の2曲目に収録。
正統派メタルの暗黒期である90年代後半にハンマーフォールが突如ブレイクし、2000年代にかけて活躍したおかげで、スウェーデン、ヨーロッパのシーンでは、再び正統派メタル系が息を吹き返した感がありました。
このダーク・イリュージョンもそうした恩恵を受けて登場した正統派の一つでしたが、始動自体は82年に遡ります。ヨーロッパやシルヴァー・マウンテンらと同世代なんですけど、デモを制作しただけで、デビューに至りませんでした。新世代のバンドにしては、80年代のヘヴィ・メタルの雰囲気を見事に再現してるなあと思いきや、そうした事情があったんですね。
時は流れて、20年以上が経過し、遂に初の音源をリリースすることになったのです。メンバーも相応の年輪を重ねていましたが、北欧メタルシーンではお馴染みの名ヴォーカリスト、トーマス・ヴィクストロム、ベースにはプードルズ等で活躍するポンタス・エグベリが参加し、よりパワーアップした布陣での帰還になりました。
アルバムに収録された楽曲自体は、80年代当時に書かれたマテリアルが中心となっているので、現代の良好なプロダクションで、NWOBHMの流れを汲むど真ん中のヘヴィ・メタル、パワー・メタルの真髄をどっぷり味わえます。
アップテンポの楽曲が多いですが、今回ピックアップした「Child of the Night」は、その中でも抜きん出てスピード感のある、２バスの連打に乗せたリフと、シンプルながら印象的なフックのあるコーラスのサビが光る、必殺のパワー・メタル・チューンです！
トーマスの安定したヴォーカルも素晴らしいですけど、注目すべきは、オーソドックスで味のあるフレーズを、くどいくらいに次々と繰り出すリードギターでしょう！テクニックに走るのではなく、エンディングまで徹底して弾きまくるソロプレイは、正統派の鏡と言えますね。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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