※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ジューダス・プリースト(JUDAS PRIEST)が、1986年にリリースした10枚目のアルバム『Turbo』の6曲目に収録。
発売された50周年記念アルバムにちなんで、今週は個人的にリアルタイムで聴いてきた80年代以降のジューダスのアルバムから、有名曲以外を1曲ずつ選んでいます!
順調な活動ぶりを示すように、またまた2年スパンでアルバムを制作してきたジューダスですが、前2作とは全く毛色の違う方向性を示してきました。この頃、クイーンズライチの『Rage for Order』に代表される、デジタルな色合いを取り入れた”未来のヘヴィ・メタル”が注目されていました。
世紀末が少しずつ近づいてきた時代背景もあったんでしょうし、シンセギターやシモンズのドラムのような、鍵盤楽器以外でもデジタルな楽器が使用できるレベルにまで、成熟した面も大きかったでしょう。
そうしたHM/HRシーンのトレンドに呼応するように(というか牽引するように)、発表されたのが『Turbo』でしたね。リード曲の「Turbo Lover」を初めて聴いた時、これが未来のメタルの姿かあ、とぽかんとしたのを記憶しています(笑)。
メタルの世界観と相反する無機質な感触が、正直言って良いとは思わなかったですし(汗)、実際、30年以上経過して、未来のメタルがそうならなかったことにホッとしました(笑)。「Turbo Lover」は、その後ネタのようにライヴでも頻繁にプレイされますけど、当時はインパクトがあり過ぎて、他に良い曲がたくさんあったのに、霞んでしまったのは残念でした。
今回ピックアップした「Reckless」は、”ジューダス版LAメタル”といいたくなる、哀愁を帯びたキャッチーなリフと、フック満点の良質なメロディがふんだんに盛り込まれた佳曲です!ほんと、ラットあたりが演奏してもなんら違和感がないテイストですね〜。
ギターの泣き泣き具合は、この曲もどこかスコーピオンズを連想してしまいます。とはいえ、そこはジューダスですから、80sライクな煌びやかさの中にも、凛としたブリティッシュなテイストもしっかりと漂わせてくれます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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