※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ジューダス・プリースト(JUDAS PRIEST)が、1978年にリリースした5枚目のアルバム『Killing Machine』の10曲目に収録。
昨日で連日書いてきたジューダスの特集を終わって、ドリーム・シアターの新作についてレビューしてみようかなあ、と考えていたんですけど、20分超えの楽曲があったりして簡単に全曲を聴くことができず(汗)。明日以降に改めてご紹介したいと思います!
ということで、ジューダスでもう1曲、バラード括りでいつか紹介したいなと思っていた70年代の楽曲「Before the Dawn」をピックアップしてみました!
3分半にも満たないこの小作品は、ドラムのリズムすら入っていない、どっぷりのバラードナンバーですけど、淡々と爪弾かれるアコースティックのフレーズに乗せたメロディの、何とももの哀しいことでしょう。部屋の明かりを消して聴いてしまった日には、じわじわと押し寄せてくる感情の波に、涙腺崩壊で大変なことになります(笑)。
メタルチューンで聴かせるロブの歌唱とは180度異なり、切々と言葉を丁寧に紡ぐ歌唱が、シンガーとしての技量の高さを改めて感じさせてくれますね。こうしたアコースティックなアレンジですから、余計に表現のひとつひとつを汲み取ることができます。
そして、中間部に前触れなく挿入される泣きのリードギターはヤバ過ぎですね、涙腺が2度目の崩壊必至です(笑)。完全なるバラードソングという点で、ジューダスの長い歴史の中では異色と言える楽曲ですけど、こうした曲調の中でも、メタルゴッドらしい威厳を保っているのは流石ですね〜。
派手さとは無縁の世界ですが、秋の静かな夜長にとてもよく似合う、ジューダスだからこそなし得た究極のメタルバラードだと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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