※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ドン・ドッケン(DON DOKKEN)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Up from the Ashes』の1曲目に収録。
”アメリカの”と書いていますが、ドン以外は、ヨーロッパのジョン・ノーラム(G)、ウォッチタワー!のビリー・ホワイト(G)、アクセプトのピーター・バルデス(B)、そしてキング・ダイアモンドのミッキー・ディー(Ds)という布陣ですから、ヨーロッパ組の方が数的に多いですね〜。
かつてヨーロッパでも積極的に活動していたドンですから、この人選もある程度は納得でしょう。ジョージ・リンチとの不仲でドッケン本体が空中分解し、ドッケン名義が使えず、結局自らの名前を冠したバンド名で活動開始と、この時期はゴタゴタしましたし、HM/HRシーンでも何かとスキャンダラスな話題でした。
かなり濃いメンツを集めただけに、まさかゴリゴリのメタル?と思いきや、オルタナブーム直前とは思えぬ、日本人好みのメロディ重視のHM/HRで、ドンの線の細いお馴染みのヴォーカルと相まって、ドッケンファンでもまず違和感なく聴けましたね。
久々に耳にしたんですけど、とても良質な作品なのは間違いないのに、全体の雰囲気が薄味だったせいか、今回ピックアップした代表曲「Crash'n Burn」くらいしか、なぜか記憶にないんですよね。。来日公演も行ったことまでは覚えているんですが、どんなライヴだったのか?全く思い出せません(汗)。
ほんと、そういった意味では不思議な感覚が蘇る作品です。やはり、ジョージのカミソリギターとドンの繊細なヴォーカルによる、硬軟の組み合わせたインパクトが強かったので、ドン・ドッケンが薄めに感じたのは仕方ありません。
とはいえ、この「Crash'n Burn」はエッジの効いたリフと流れるような美旋律のコントラストが見事ですし、ドンのヴォーカルも今と比べ(汗)こんなに上手かったんだと、改めて実感するでしょう。ある意味名手を揃えたスーパーバンドだけに、申し分のないクオリティのハード・ロックを堪能できます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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